バイクメーカーは、日本ではホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキの国産4大メーカーが非常に有名。
世界的に見ても4大メーカーの売上は大きく、バイクを語る上で欠かせない存在となっています。
しかしバイクを作るメーカーは、この4大メーカー以外にもアジアやヨーロッパ、アメリカ等で様々なメーカーが群雄割拠しています。
国によって違った特徴があり、その特徴を楽しむのも良いかもしれません。
今回は、代表的なバイクメーカーと、その特徴について解説します。
国産4大メーカー
日本の代表的なバイクメーカーは4社。世界的に見ても大きなシェアを占めています。
ホンダ
言わずと知れたホンダ。世界一のバイク販売数を誇ります。
車・バイク史上最大のヒット作となっているスーパーカブや、教習車でお馴染みのCB400、白バイで採用されているCB1300などが有名です。
スクーターから大型バイクまで、幅広い種類を作っているメーカーが多いのが特徴です。
ホンダ一番の特徴は、とにかく壊れないバイクを作ること。
長い間乗っていても、壊れず安心して乗れる車両を作ることに定評があります。
赤・青・白のトリコロールカラーを採用したバイクが多く、ホンダの特徴の1つとなっています。
ヤマハ
ホンダと双璧を成す日本のバイクメーカーです。
超ロングヒットのSR400や、セローといったバイクが有名です。最近では、BOLTやYZF-R25のヒットが記憶に新しいことでしょう。
ヤマハの特徴は、デザインが洗練されていること。
BOLTやSR400に代表されるレトロでありながら近代的な要素をミックスした外観や、ドラマに使われ一世を風靡したTW。
そして、YZF-R25などに代表されるスポーティでありながら都会的な見た目は特に評判です。
また、昔からトヨタ2000GTの開発を受託するなど、エンジンを作る技術にも長けています。
最近では、ライダーが乗っていなくてもバイクが自立するコンセプトモデルをショーで展示していたりするなど、新しい技術をどんどん取り入れています。
音楽のヤマハも有名ですが、あちらは「ヤマハ」であり、バイクの「ヤマハ発動機」と別の会社。
音楽のヤマハと言えば、Mr.BigやB’zとのコラボで有名なビリー・シーンを思い出しますね!!
スズキ
自動車やバイクを作っているメーカーです。
GSX1100S カタナやグース、そして通称「東京タワー」と呼ばれているGSX400Xインパルスを代表とした、他社には真似できない独特なデザインがファンの心をつかんで離しません。
他社がエンジンの冷却方式に水冷を採用していた中、スズキのみが油冷式を採用していた等、独特なバイクを作っていることで有名です。
カワサキ
バイクの他にも飛行機や船、潜水艦等を作る日本のメーカーです。
第二次世界大戦では巡洋艦等も建造していました。
カワサキは、バイクライダーの間では「男のカワサキ」と呼ばれることもあります。
何故そう呼ばれるかというと、カワサキ独自の仕様や操作方法が多かったため。
他のメーカーのバイクに乗り慣れていると、カワサキのバイクはどうも扱いにくかったようです。
しかし近年はそういった点は薄れてきており、初心者や乗り換えた方でも非常に乗りやすいバイクを作っています。
また、スクーターを作らないことも有名です。
それも「男のカワサキ」と呼ばれる理由の1つになっているのかもしれません。
カワサキの見た目の最大の特徴といえば「カワサキグリーン」とも呼ばれるライムグリーン色を大胆に採用した車両が多いことでしょう。
鮮やかな緑色は、町中・郊外問わずよく映えます。
ヨーロッパのバイクメーカー
ヨーロッパのメーカーは、デザインがおしゃれでスタイリッシュなのが特徴です。
ヨーロッパではバイクレースが人気なこともあり、レースに力を入れているメーカーが多くなっています。
ピアジオ
日本ではあまり聞き慣れないかもしれませんが、ヨーロッパでは最大のバイクメーカー。
ベスパやアプリリア、モトグッツィといったブランドを傘下に収めています。
特にベスパはスクーターが有名で、多くのハリウッド映画やアニメに登場しています。
BMW
ドイツの自動車・バイクメーカー。日本では高級自動車が有名ですが、バイクも作っています。
BMWのバイクの特徴は、水平対向エンジン。
水平対向エンジンはボクサーエンジンとも呼ばれ、BMW以外ではほとんどこのエンジンを採用していません。
しかし、BMWは水平対向エンジンの性能の高さに注目し、多くの車種に採用しています。
バイクの左右から突き出ているエンジンカバーは、BMWバイクのアイコンにもなっています。
高級自動車のイメージはそのまま、バイクもほとんどが大型の高級車でしたが、近年では中型免許でも乗れる手頃なバイクも販売しています。
KTM
オーストリアのバイクメーカー。読みはそのまま「ケーティーエム」です。
KTMは略称で、正式名称は「Kraftfahrzeug Trunkenpolz Mattighofen」。
日本人にはちょっと読むのが難しいです‥‥
オフロードバイクが有名ですが、最近はネイキッドやアドベンチャータイプなど、様々なバイクを作っています。
BMWと同じく中型免許で乗れるバイクに力を入れていることもあり、日本国内でもKTMのバイクを見かけることが多くなっています。
KTMのイメージカラーはオレンジ色。鮮やかなオレンジ色はよく目立ち、注目の的となるでしょう。
triumph
イギリスのバイクメーカー。読みは「トライアンフ」です。
現存のバイクメーカーでは、最も古くから存在するバイクメーカーです。
ボンネビルのような、オールドルックなデザインのバイクが有名。
イギリスらしいパンキッシュなスタイルを得意としており、革ジャンやブーツが非常に似合います。
そしてもう1つの特徴は、3気筒と呼ばれるタイプのエンジンを採用していること。
3気筒エンジンは、2気筒のトルクと4気筒の加速域を両立したエンジンと言われています。
2気筒や4気筒に飽きた方は乗ってみてはいかがでしょうか
DUCATI
イタリアのバイクメーカー。「ドゥカティ」と読みます。
Moto GPなどのレースに力を入れていて、スーパースポーツタイプが有名。
真っ赤なカウルのスーパースポーツ「パニガーレ」は憧れの的です。
Lツインと呼ばれるエンジンを採用していることが有名です。
RoyalEnfield
元々はイギリスのメーカーでしたが、インドの企業に買収されて現在はインドのメーカーとなっています。
長い間設計を変えずに販売し続けていたこともあり、オールドルックなネイキッドタイプを非常に得意としています。
ハスクバーナ
スウェーデンのバイク・チェーンソーメーカーです。
オフロード系のバイクに強みを持っています。
アメリカのバイクメーカー
アメリカであるだけに、アメリカンタイプのバイクを作っているメーカーが非常に多く見られます。
Harley Davidson
アメリカを代表するバイクメーカーです。
アメリカン(クルーザー)タイプが非常に有名。
ハーレーダビッドソンのバイクは数多くのハリウッド映画や音楽等に登場しており、バイクメーカーを超えてもはや1つの文化とも言えるでしょう。
近年はスポーティな電動バイクをショーで展示したりするなど、今までの固定概念に囚われない意欲的なモデルも作っています。
Boss Hoss
巨大なバイクを作っていることで有名なバイクメーカーです。
作っているバイクの排気量の多くが6000cc以上。
下手なスポーツカーでも比べ物にならないくらい大きな排気量です。
台湾のバイクメーカー
台湾はスクーター大国であるため、スクーターを作るメーカーが多くなっています。
KYMCO
「キムコ」と読みます。
過去にホンダから技術供与を受けて技術力を上げ、現在では台湾最大のバイクメーカーとなりました。
主に製作しているのはスクータータイプですが、近年はスポーツタイプのバイクも作っています。
最近は海外輸出に力を入れており、日本でもSYMのバイクを見ることが増えてきています。
SYM
KYMCOと同様にホンダから技術供与を受けた過去があり、バイクの製造力を上げてきました。
現在もスクーターを中心にしていますが、スポーツタイプも製造しています。
Gogoro
新興電動バイクのベンチャー企業です。
バイクのみではなく、バイクのインフラ整備にも力を入れているのが大きな特徴。
なんとバイクのバッテリーを自販機で売り、バッテリーが切れたら自販機で購入・そのまま交換できるという面白い方式を取っています。
近年台湾で一気に勢力を増してきており、日本でも石垣島などでテストを実施しています。
最後に
ここに挙げたメーカーははほんの一例です。
バイクメーカーは、自動車メーカー以上に様々なメーカーが存在しています。
最近は電動バイクが注目されているため、自動車メーカーのTeslaやBytonのように、全く新しいバイクメーカーが登場して市場を席巻するかもしれません。