長い距離を走るツーリング。
特に宿泊やキャンプするとなると、疲れは普段の2倍、3倍にもなっていきます。
そんな心配をしているライダーも多いはず。
今回は、安くて高品質なヘルメットを中心に、ツーリングに向いているヘルメットや、ツーリングに役立つヘルメットをヘルメットの種類別に紹介します。
今回の記事は、このようなことを考えているライダーに向けています。
ツーリング向けのヘルメットを探している方
安いけど安心できる高品質なヘルメットが欲しい方
ヘルメットの種類について知りたい方はこちらをどうぞ。
それではいってみましょう。
最初に結論 タイプ別の【安くて高品質】おすすめヘルメット
まずはBIKE MAGAZINEが自信を持ってオススメする安くて高品質なヘルメットを紹介します。
フルフェイスヘルメット・ジェットヘルメット・システムヘルメットのおすすめヘルメットを1つずつ紹介します。
その他おすすめのヘルメットは記事後半で紹介しています。
フルフェイスヘルメット派には「OGKカブト Kamui 3」
ジェットヘルメット派には「OGKカブト EXCEED」
システムヘルメット派には「OGKカブト Kazami」
この3つのヘルメットがなぜツーリングにおすすめなのか。
ツーリング向きのヘルメットのポイントを見ていきましょう。
ツーリング向きのヘルメットとは ポイントは2つ
ツーリングに向いているヘルメットとは何でしょうか。
まず、ツーリングの敵になるものを考えてみましょう。
ツーリングの敵は2つ。
首の疲れ
天気の変化
この2つが対策されているヘルメットがツーリング向けのヘルメットと言えます。
それぞれのポイントを見ていきます。
首が疲れないヘルメットとは
ツーリングでは、ずっと同じような体勢で走り続けます。
長い間同じ体勢だと、首や肩が疲れて、首を上げたり後ろを振り向くこともできなくなるかも。
こんなことにはならないよう、首が疲れにくい軽いヘルメットがおすすめです。
ヘルメットが軽いと首や肩がこらず、疲れも感じにくくなります。
軽いヘルメットであることは大きなメリットです。
オフロードヘルメットはツーリングにおすすめできません。
それは、空気抵抗が大きいから。
オフロードヘルメットはあまり空力性能を考えられていないため、スピードを出すと大きな空気抵抗を受けます。
特にオフロードヘルメットで高速道路を走ると、すぐ首や肩が疲れてしまうでしょう。
天気の変化に対応できるヘルメットとは
ツーリングでは様々な場所を走ります。
山から海まで、街中から森まで。
熟練ライダーの中には、1日に500kmや1000kmも走り抜ける方もいます。
長い距離を走り抜けると天候が変わってきます。
平地では晴れでも、山地では曇りや雨、時期によっては雪だったりすることも。
どんな気候にも対応できるヘルメットがおすすめです。
それでは、どのような気候に対応できれば良いのでしょうか。
ポイントを見ていきます。
シールドが曇りにくいこと
ツーリングでは様々な環境を走ります。
標高が高いエリアに行くと気温が低くなり、シールドが曇って前が見えなくなってしまうことも。
出発前にあらかじめ曇り止め剤を塗っておいて、曇り止めを予防しておきましょう。
曇止めにはピンロックシートが便利
ピンロックシートとは、シールドを二重にするシート。
二重窓のような効果を得ることができ、シールドの曇りを防止することができます。
冬場や雨の日にフルフェイスヘルメットをかぶると、すぐシールドが曇ってしまうはず。
しかし、ピンロックシートを装着すると大きな曇り防止効果があります。
効果も半永久的。
おすすめのアイテムです。
ピンロックシートはArai、SHOEI、OGKカブトの各メーカーで用意されています。
明るさの変化にすぐ対応できる
ツーリングは長い時間、様々な場所を走ります。
朝から夜まで、晴れた一本道から暗いトンネルの中まで。
どんな明るさにもすぐ対応できるバイザー付きのヘルメットがおすすめです。
ミラーシールドやスモークシールドは注意が必要
ミラーシールドやスモークシールドは見た目が格好良く、眩しさをカットしてくれるため、愛用者が多いシールドです。
しかし、ミラーシールドは注意が必要。
ミラーシールドでは、街灯がない郊外の夜を走ると周りが何も見えないということになりかねません。
どうしてもミラーシールドやスモークシールドを使いたいなら、予備にクリアシールドを持って出かけましょう。
サングラスはとっさの状況に対応できません
もう1つの眩しさをカットしてくれるアイテムがサングラス。
サングラスをかけても明るさに対応できます。
しかしサングラスでは、明るさが急激に変化するような環境には対応できません。
「高速道路のトンネル前に停車して、サングラスをかける。」
そんな危険な行為はおすすめできません。
安いだけのヘルメットは危険
最近では、10,000円を切るような激安ヘルメットがどんどん登場しています。
バイザーを内蔵したものも出てきて、一見すると品質が良いように思えます。
しかし、安いだけのヘルメットはおすすめできません。
安すぎるヘルメットは強度が弱いプラスチック製であるものが多いです。
さらには、十分な耐久試験や対衝撃試験をしていないものがほとんど。
試験をしない分、値段が安くなっているとも言えます。
そのため安全性を犠牲にしたものが多く、いざという時に頭を守ってくれません。
事故に遭わなくても後悔するかも‥‥
さらに、空力特性やベンチレーションも優れているとは言えません。
長時間走っていると首が疲れてきたり、暑くてヘルメットを脱ぎたくなります。
安いからといって有名メーカー以外のヘルメットを買っても、後々後悔してしまうでしょう。
ヘルメットにはお金をかけましょう
ヘルメットは頭を守るもの。
命を守るため、今回紹介するような十分に安心できる高品質のヘルメットを使うべきです。
種類別のおすすめヘルメットは?
フルフェイスヘルメット・ジェットヘルメット・システムヘルメットそれぞれでBIKE MAGAZINEがおすすめするツーリング向きのヘルメットを紹介します。
おすすめのフルフェイスヘルメット
最も安全で、空力性能に優れるフルフェイスヘルメット。
ツーリングに向いているフルフェイスヘルメットを紹介していきます。
OGKカブト Kamui 3
手に入れやすい価格と性能で、最近人気が出ているOGKカブト。
OGKの最新フルフェイスヘルメットがKamui 3です。
バイク用ヘルメットとして初めてIR(赤外線)をカットするシールドを採用。
ヘルメットの中が熱くなってしまうのを防いでくれます。
もちろんUV(紫外線)もカットしてくれるため、顔を日焼けしにくくなっています。
インナーバイザーも標準装備で、まぶしさ対策も万全。
コストパフォーマンスに優れるツーリング用フルフェイスヘルメットです。
Arai アストラルX
日本が誇る2大ヘルメットメーカーの1つのArai。
アライのツーリング用フルフェイスヘルメットがアストラルXです。
アライのヘルメットは衝撃を「かわす」ように作られているため、丸い形になっているのが特徴。
アストラルXも球形に近い形をしています。
さらにアストラルXは、外側に装着するタイプのバイザーを搭載可能。
外付けタイプのバイザーは曇りません。
さらに、ヘルメット自体の耐衝撃性を失わずにバイザーを使用できます。
安全性十分なツーリング重視のフルフェイスヘルメットです。
OGKカブト RT-33R MIPS
OGKカブトのカーボンフルフェイスヘルメットがRT-33R MIPS。
RT-33R MIPS最大の特徴は、カーボン製であること。
カーボンヘルメットの利点は、なんと言っても軽さ。
標準的なフルフェイスヘルメットと比べると30%近く軽量です。
バイザーはありませんが、圧倒的な軽さで快適なツーリングができるでしょう。
おすすめのジェットヘルメット
ジェットヘルメットの特徴は軽さとかぶりやすさ。
フルフェイスヘルメットと並び愛用者が多いヘルメットです。
おすすめのジェットヘルメットを紹介します。
OGKカブト EXCEED
OGKカブトのジェットヘルメットがEXCEED。
EXCEEDは手に入れやすい価格でありながら、インナーバイザーを搭載しています。
さらにはピンロックシートも装着可能。
手頃な価格と快適性、ツーリング向きのジェットヘルメットで人気です。
Arai VZ-RAM
安全第一主義を掲げ続けているArai。
アライのジェットヘルメットがVZ-RAMです。
VZ-RAMは重心の位置をミリ単位で計算しています。
そのためバイクに乗ると、実際の重さ以上に重さを感じにくくなるようになっています。
さらにアライのヘルメットはデザインが普遍的なため、いつまでも飽きずに使えます。
バイザーやピンロックシートも装備可能。
安全なジェットヘルメットはVZ-RAMがおすすめです。
おすすめのシステムヘルメット
フルフェイスヘルメットとジェットヘルメットのメリットを併せ持ったのがシステムヘルメット。
ツーリング向きのシステムヘルメットを紹介します。
OGKカブト Kazami
OGKカブトのシステムヘルメットがKazami。
まさに「兜」のような唯一無二の外観が特徴的で格好良いです。
インナーバイザーを装備し、ピンロックシートも装備可能。
手に入れやすい価格と十分な機能で、システムヘルメットの入門におすすめです。
OGKカブトの新作システムヘルメット「RYUKI」も今後発売予定。
こちらも注目のシステムヘルメットです。
ZENITH YJ-19
ヤマハの純正パーツを販売するY’s Gear。
Y’s GearのヘルメットブランドがZENITHです。
そのZENITHから発売されているシステムヘルメットがYJ-19。
インナーバイザーも標準装備されているシステムヘルメットです。
ZENITHのシステムヘルメット最新モデルのYJ-21も発売されました。
こちらも要チェックです。
SHOEI Neotec2
日本の2大ヘルメットブランドの1つのSHOEI。
SHOEIは1993年に「J-Actor」と呼ばれるシステムヘルメットを発売。
長いシステムヘルメットの歴史を持っています。
そんなSHOEIの最新システムヘルメットがNeotec2です。
Neotec2はバイザーやピンロックシートなど、ツーリングに便利な機能を全て搭載。
まさに「全部入り」と言っていいヘルメットです。
さらにNeotec2専用のインカム「SRL2」を装備可能。
空力性能を損なわず、見た目もスマートにインカムを搭載できます。
値段は高めですが、一度は体験したいシステムヘルメットです。
まとめ ヘルメットは命を守るもの。できるだけ良いものを使おう
ヘルメットの性能や機能は値段に比例します。
高価なヘルメットは快適な機能が多く、例え転倒したとしても衝撃を和らげてくれます。
ヘルメットは命を守ってくれるウェア。
いちばん大事な装備と言えます。
なので、できるだけ良いヘルメットを買うべき。
後悔しないよう、良いヘルメットをかぶりましょう。
今回紹介したアイテムはこちらです。
OGKカブトのおすすめヘルメットはこちらにまとめています。