ライダーの皆さんはバイクに乗る時は何を履いていますか?
本気のバイク用レーシングブーツを履いている方、
アウトドアな雰囲気で格好いいし頑丈だから、登山用のトレッキングブーツを履いている方、
いつも履いているスニーカーを流用している方、
はたまた、クロックスやサンダルを履いている方‥‥
バイクに使う靴には向き・不向きがあります。
バイクに向いていない靴を履いていると、バイクを操作しにくくなったり、立ちゴケしやすくなったり‥‥
運転に支障が出てしまいます。
さらには、転倒した時に足を大怪我してしまう可能性も‥‥
靴はウェア並みに重要です。
今回は、以下の点を探っていきます。
バイクブーツの種類
バイクに向いている靴・向いていない靴
おすすめのバイク用シューズ・ブーツ
それでは行ってみましょう。
バイクに向いている靴とは
バイクに向いている靴には、いくつかのポイントがあります。
どんな点が大事か、どのような靴がいいのか・・・
大事なポイントを見ていきましょう。
足を守ってくれること
何より靴に求められること。
それは、
足をしっかり守ってくれる靴を選びましょう。
![ハイカットブーツ](https://bikemagazine.jp/wp-content/uploads/2020/03/motorbike-boots-Highcut.jpg)
バイク用の靴に求められるのは、足だけでなく足首を覆ってくれるようなハイカットの靴であることがポイント。
バイクで転倒してしまった場合、まず傷つくのは身体の出っ張っているところ。
人体で言えば、足首や肘・膝です。
ローカットの靴で転倒すると、地面と擦られて足が傷だらけに‥‥なんてことも。
革素材の靴が最適
革素材はバイク用ウェアに非常に適していると言われています。
それは、擦り傷に非常に強く、引き裂き耐性が高いから。
引き裂き耐性に優れる革素材の靴は、転倒しても簡単には破れません。
滑ってしまっても、最後まで身体を守ってくれるのが革素材です。
革素材は高額になりがちですが、安全性を求めるなら革素材の靴がベストです。
靴の硬さも重要です
バイクで転倒してしまった時、もしも足が下敷きになってしまったら‥‥
250cc以上のバイクは、軽いものでも160kg以上の重さ。
足が挟まってしまったら、ひとたまりもありません。
サンダルやスニーカーではバイクの重さに耐えられません。
足を重さから保護してくれるような靴であることが大事です。
靴の甲が頑丈であること
バイクはシフトチェンジを繰り返す乗り物。
ご存知の通り、バイクのシフトは足で操作します。
キャンバス地のスニーカーなどではすぐに破れてしまいます。
シフトアップ時は左足の甲を使います。
靴の甲が頑丈な靴が良いでしょう。
シフトペダルを保護してくれるようなパッドも販売しています。
このような保護パッドを使ってもいいでしょう。
靴紐は無い方が安全
バイク用のブーツは、靴紐が無い方が適しています。
靴紐では無く、マジックテープや留め金の靴が良いでしょう。
![ライディングブーツ](https://bikemagazine.jp/wp-content/uploads/2020/03/motorbike-ridingboots.jpg)
停車して足をつく時、シフトペダルやブレーキペダルに靴紐が引っかかってしまうことがあります。
足が引っかかって、最悪そのまま立ちゴケしてしまうことも。
防水性は無くてもいい
バイク用のウェアに防水性を求める方は多いかと思います。
しかし、バイク用の靴に防水性はそれほど重要ではありません。
防水性は、通気性とトレードオフの関係。
防水性が高い靴は、そのぶん通気性が悪くなります。
![バイク 雨の中](https://bikemagazine.jp/wp-content/uploads/2020/03/motorbike-rain.jpg)
防水性が本当に必要か、よく考えた方がいいかもしれません。
出先で雨に降られたら?
それでも、ツーリング中に雨に降られる可能性はあります。
山は天気が変わりやすいもの。
山で通り雨を浴びてしまうかもしれません。
出先で天候が急変し、夕立に遭ってしまうかもしれません。
そんな緊急時に備えて、バイクブーツ用の防水カバーを持ち歩いても良いかもしれません。
バイク用シューズの種類
バイク用のシューズにはどんなものがあるのかを見ていきます。
レーシングブーツ
サーキットを安全に、より速く走るためのブーツがレーシングブーツです。
サーキット内をバイクで走ることだけを考えて作られているブーツなので、かなり硬めに作られています。
走ったり歩いたりするのには向いていません。
安全性を重視しているため、スネやふくらはぎまで覆われます。
素材は固めの革素材のものがほとんど。
靴紐はバタつくため、レーシングブーツには使われません。
バックルやワイヤーで足を固定します。
スーパースポーツタイプのバイクによく似合います。
オフロードブーツ
オフロードバイクに乗り、野山などのオフロードを走るためのブーツがオフロードブーツです。
基本的にはレーシングブーツと同じようにスネまで覆われ、硬めの作りになっています。
レーシングブーツとの大きな違いは、衝撃からの保護機能。
オフロードは岩山や木の上などを走ることもあります。
走行中に飛んできた小枝や石から足を守れるよう、また、硬い岩の上に転倒しても足を守れるよう、硬い素材でブーツが覆われています。
そのため、レーシングブーツ以上に歩くのに向いていないブーツと言ってもいいでしょう。
オフロードでは、ジャンプしたりして足を強くついたりする場合もあります。
強い衝撃にも耐えられるよう、足首などの関節が非常に曲がりにくくなっているオフロードブーツもあります。
カジュアルブーツ
パッと見は普通のブーツやスニーカーとあまり変わりませんが、細部がバイク向けに作られているのがカジュアルブーツ。
バイクの靴に求められているポイントを抑えつつもバイクの靴であることを主張しすぎないブーツです。
見た目もワークブーツのようなスタイルからスニーカーのようなスタイルまで。
幅広いバイクに似合います。
カジュアルブーツは柔らかめなので、歩きやすいこともポイント。
バイクキャンプにも向いています。
おすすめの靴を種類別に紹介
レーシングブーツ・オフロードブーツ・カジュアルブーツそれぞれのおすすめのバイク用ブーツを見ていきます。
レーシングブーツ
アルパインスターズ SMX-S
イタリアのバイク用レーシングウェアメーカー、アルパインスターズのレーシングブーツです。
レーシングスーツからグローブやブーツまで、幅広いウェアを取り扱っているアルパインスターズ。
その大人気レーシングブーツがSMX6です。
サーキット走行にも使用できるクオリティを備えながら低価格であることで人気のレーシングブーツです。
SIDI ST
イタリアのシューズメーカーのSIDI。
バイク用ブーツのみならず、ロードバイクやマウンテンバイク用のビンディングシューズも作っているメーカーです。
このSTは、日本人の足の形にフィットするように作られているモデル。
他のヨーロッパブランドのブーツが合わなかった方でも、これならフィットするかもしれません。
オフロード用ブーツ
FOX COMP5
アメリカのオフロードバイク・マウンテンバイクのウェアブランドのFOX。
Foxのオフロード入門用モデルがComp5です。
世界的に有名なオフロードアイテムブランドのFOXの製品。
ビギナーがメインに使うものから熟練ライダーの練習用として。
幅広く使用できます。
ガエルネ G-ADVENTURE
イタリアのオフロードウェアメーカー、ガエルネ。
FOXと並び、ガエルネはオフロードブーツの二大メーカーと言われています。
ガエルネのGアドベンチャーは、「アドベンチャー」とある通り、野山を歩いたりするアドベンチャーツーリングに向いているブーツ。
オフロードブーツにカテゴライズされますが、軽量性や歩きやすさも確保されています。
カジュアルブーツ
komine BK-084
バイク用ウェアを幅広く販売しているコミネ。
コミネのカジュアルブーツがBK-084です。
スニーカーのような見た目で街中で履いていても馴染みやすいデザイン。
バイクを主張しすぎるライディングウェアが苦手な方におすすめです。
RSタイチ 010 ドライマスター
バイク用ウェアを幅広く販売しているRSタイチ。
RSタイチのカジュアルブーツが010 ドライマスターです。
登山用ブーツのような見た目でキャンプツーリングに似合います。
靴の締め付けもワイヤー式で安全性も確保。
様々なバイクに似合うバイク用ブーツです。
安全靴
安全靴とは、つま先に鉄芯が入っている靴のこと。
本来はバイク用ではなく工場などで履くための靴ですが、バイク用にも使えます。
つま先が重量物に挟まれても大丈夫なように作られた靴のため、強度は十分です。
バイク用のライディングブーツと比べて値段が安いこともポイント。
ライディングブーツに気に入ったデザインのものが無かったりする時には、選択肢に入れてもいいかもしれません。
まとめ
バイク用の靴に求められる性能は、以下の通り。
足を守ってくれること
靴の甲が頑丈であること
この2つのポイントが抑えられていればOK。
防水性などは、他の装備でカバーできます。
そして、安全性を求めるなら以下のポイントもカバーしたいところ。
靴紐がないこと
革素材であること
自分が本当に必要な機能をよく考えてバイク用ブーツを選びましょう。
とはいえ、バイクは手足で操作するもの。
手だけではなく、足にも非常に繊細な動きが求められます。
買って満足するだけではなく、何度も履いて足を慣らしていくのが大事です。
靴を買うだけで満足せず、靴にも慣らし運転をしていきましょう。
今回紹介したグッズは以下となります。