バイクはあなたをどこへでも連れて行ってくれます。
どれだけ離れた街だって、どれだけ高い山だって。
バイクは乗り物である以上に、あなたの相棒です。
しかしいざバイクで遠くに行くとなると、ちょっとだけ勇気がいると思います。
特に初めてのロングツーリングであれば、不安はより一層なはず。
今回はそんな方のため、ロングツーリングに欠かせないもの、持っていくといいものを紹介していきます。
バイクの必需品
まずはロングツーリングに限らず、バイクに乗る時に絶対持つべきものを紹介します。
軽自動車届出済証か車検証
バイクを買うと、必ず軽自動車届出済証か車検証がついてきます。
250cc以下のバイクであれば、軽自動車届出済証。
250cc以上のバイクであれば、車検証。
この書類は、バイクに乗るときは必ず持ちましょう。
軽自動車届出済証か車検証は、「持つべきもの」ではなく「持たなければならないもの」。
バイクに備え付けることが義務付けられています。
しかし、原本をバイクの収納ボックスなどに入れっぱなしにしておくのは、少々危険かもしれません。
なぜなら原本があれば、バイクの名義変更が可能な場合があるから。
つまり、軽自動車届出済証(もしくは車検証)とバイクが同時に盗まれたら、バイクの所有者の名義を書き換えられてしまう可能性があるのです。
名義を書き換えられてしまうと、バイクを取り戻すことは不可能。
諦めざるをえません。
軽自動車届出済証(もしくは車検証)は持たなければいけないものですが、管理は十分に注意しましょう。
免許証
免許証も「持たなければならないもの」です。
バイク運転時に持っていないと違反になってしまいます。
保険証
バイクに乗る以上、どんな事故にも遭ってしまう可能性はあります。
たとえ自分が十分に注意していても、自分が停車していても。
そんな時でも事故に遭い、怪我してしまうかもしれません。
急な事故に遭って病院に行った後。
診察代などを払う時に保険証が無かったら‥‥
医療費を全額負担しなければならなくなってしまうことになるかもしれません。
自分の運転にどんなに自信があっても、少しくらい事故や怪我はあるもの。
万が一のため、常に保険証を持っておきましょう。
車載工具や簡易工具
バイクで長距離を走っていると、必ずバイクのどこかの調子が悪くなってきます。
振動でどこかのネジが緩んできたり‥‥
立ちゴケしてパーツが外れてしまったり‥‥
そんなトラブルの時に工具が無いと、対処のしようがありません。
バイク用に、持ち運びに便利でコンパクトな車載工具が販売されています。
常に持ち運んだり、シート下の収納スペースに入れておきましょう。
最低限のドライバーがついている十徳ナイフのようなものでも構わないです。
いざという時のために、簡易的な工具は持っておきましょう。
しかし、刃物がついたモノを持つ場合は注意。
刃渡り6cmを超える刃物を正当な理由なく所持していると、銃刀法違反となってしまいます。
たとえ刃渡りが短くても、軽犯罪法違反となってしまう可能性も。
ナイフはキャンプツーリングでも持っていく場合があります。
注意して管理する必要があります。
ロングツーリングにあったらいいもの
必需品ではありませんが、ロングツーリングにあると便利だったり楽だったりするものを紹介します。
ライディングジャケット(ライディングウェア)
長距離をバイクで走るなら、バイク用のライディングジャケットを着ることをオススメします。
バイク用のライディングジャケットは、バイク走行に適した作りになっています。
ライディングジャケット特徴は以下の通り。
- 服がバタつかなったり
- プロテクターが入っていたり
- ポケットがたくさんついていたり
- 反射材が付いていて、夜でも視認性が良かったり
- などなど‥‥
普段着のような服装で行くよりも、ライディングジャケットを着た方がずっと楽です。
夏でも長袖を着よう
夏場でも、いくら暑くても長袖を着ることをオススメします。
半袖で長時間バイクに乗っていると、間違いなく日焼けします。
ひどくなると、水ぶくれになってしまうことも。翌日はマトモに動けません。
日焼けは予防できます。
長袖でツーリングしましょう。
暑い夏のためのメッシュジャケット
確かに夏場に普通のウェアを着るのは暑いです。
しかし、そんな夏場に適したウェアがメッシュパーカーやメッシュジャケット。
メッシュパーカーやメッシュジャケットは、その名の通りメッシュ素材でできたパーカー・ジャケットです。
バイク用のメッシュパーカーはメッシュ素材でできていながら、プロテクターが入っていてセーフティ。
夏場でも風通しよく、快適な体感温度で安全にツーリングできます。
夏にロングツーリングする場合は、半袖ではなくメッシュパーカー・ジャケットを着ることをオススメします。
タイラップ
タイラップとは、パソコンなどのケーブルを束ねておく道具。
結束バンドなどとも呼ばれています。
結構安いです。
本来はバイク用の道具ではありませんが、タイラップを持っていると何かと便利。
ネジが緩んだ時の緊急の締付け道具として。
バイクパーツが外れた時の緊急の取り付け道具として。
タイラップは大いに役立ちます。
ただし、タイラップは基本的にはパソコンなどのケーブルを束ねておく道具。
屋外での耐久性はあまりありません。
バイク用には使い捨てとして考えましょう。
緊急用の雨具
ロングツーリングは遠くまで行きます。
山へ行ったり、太平洋側から日本海側まで行ったり、地方をまたいだり。
遠くまで、高い山まで行くと、天候が大きく変わることがあります。
特に冷たい雨は衣服を濡らし、体力を大きく奪っていきます。
雨が降ってきた時のために、緊急用の雨具を持っておきましょう。
緊急用なので、ポケッタブルパーカーのような簡易的な雨具でも構いません。
ナビアプリ
皆さんはスマホをお持ちかと思います。
スマホにナビアプリを入れておくと、何かと便利。
バイクで使うなら、GoogleマップよりもYahooカーナビが便利です。
広くて走りやすい道を案内してくれたり。
右折・左折の案内を早めに案内してくれたり。
無料でインストールできるので、入れておいては。
スマホホルダー
ナビアプリを使うなら、ほぼ必須なのがバイク用のスマホホルダー。
目的地を目指しながら、いちいちスマホをポケットから取り出すのは面倒です。
そんなときは、スマホホルダーをハンドルに取り付けると便利です。
スマホホルダーにスマホを取り付けてナビアプリを起動すると、まさにカーナビのように使えます。
モバイルバッテリー
特に山などへ行く場合、電波が繋がりにくくなります。
電波が繋がりにくいと、スマホのバッテリーの消費が激しくなります。
スマホをカーナビ代わりに使うと、さらにバッテリーの持ちが悪くなるかも。
スマホの電池切れの時のため、モバイルバッテリーを持っておきましょう。
バッテリースターターにもなるモバイルバッテリーも
最近では、バッテリースターター機能を備えたモバイルバッテリーもあります。
バッテリー上がりの対策にもなるモバイルバッテリー。
ロングツーリングではオススメのアイテムです。
心配な方は‥‥
心配性の方や用心深い方のために、無くてもいいけどあったらいいものを紹介します。
バイク用ロードサービス
いざという時のために加入しておいた方がいいのが、バイクのロードサービスです。
そんな時でもバイクは持って帰らないといけません。
この時は、ロードサービスを使います。
ただし、ロードサービス未加入者がロードサービスを依頼すると、数万円単位のお金がかかってしまう場合も。
さらに、人里離れた山奥だったり、深夜で明かりすらない道だったりしたら‥‥
そんな「万が一」のため、バイク用ロードサービスが役立ちます。
バイク用ロードサービスの種類は?
バイク用のロードサービスの種類は、大きく分けて以下の2種類。
- バイクの任意保険に付いているロードサービス
- ロードサービスそのもの
それぞれの特徴を説明します。
バイクの任意保険に付いているロードサービス
皆さん入っていると思うバイクの任意保険。
任意保険にロードサービスが付帯している場合もあります。
任意保険にロードサービスが含まれているかどうか、保険の内容を確認しておきましょう。
ロードサービスそのもの
ロードサービスそのものを契約できるタイプです。
このタイプは、JAFが有名。
そして、バイクに特化したロードサービスがZuttoRide Club。
ZuttoRide Clubは、ロードサービス以外にも様々な特典が含まれています。
バイク保険にロードサービスが含まれていない方は、JAFやZuttoRide Clubの加入を検討しても良いかもしれません。
バイク用インカム(ヘッドセット)
複数人でロングツーリングに行く場合、バイク用インカムがあると便利です。
インカムがあると、会話がとにかく楽。
会話するためにいちいち停車して大声で叫ぶ必要はありません。
インカムがあれば、走行中でも、大声を出さなくても会話できます。
音質を気にしなければ、安い機種でも十分使えます。
インカムは同じメーカーを使った方が楽
インカムを使うなら、仲間内で同じメーカー、さらには同じものを使った方が良いです。
なぜなら、インカムのペアリングが楽だから。
同じメーカーのインカム同士をペアリングするのは楽なはず。
一方、違うメーカーのインカムをペアリングするのは難しい場合が多いです。
違うメーカーのインカムとはペアリングできない!
ということもあるかも。
同じメーカー・同じインカムを使うと、全員同時に同じ操作を行えばペアリングできるので楽です。
まとめ
バイクのロングツーリングに便利なものを紹介してきました。
紹介したものは以下の通り。
- 軽自動車届出済証か免許証
- 免許証
- 保険証
- 車載工具や簡易工具
- ライディングジャケット
- タイラップ
- 緊急用の雨具
- ナビアプリ
- スマホホルダー
- モバイルバッテリー
- バイク用のロードサービス
- バイク用インカム
道具を揃えるのは大事ですが、何より欠かせないのは自分の体力。
前日寝ないままロングツーリングに出発するなど、もってのほかです。
バイクの運転は体力が必要。
体力を養ったうえでツーリングを楽しみましょう。