ここ最近、人気のあるストリートファイタースタイルのネイキッドバイク。
ストリートファイタースタイルのバイクは、高校生・大学生が買う最初の1台から、大型バイクに飽きてきたベテランライダーまで幅広い世代に人気があります。
そんなストリートファイターバイクですが、各バイクメーカーから多種多様な車種が販売されています。
なので、
そんな声があると思います。
そこで今回は、バイクメーカー各社が現行で販売されている250ccストリートファイターバイクから、それぞれのバイクの性能を比較し、どのような特徴があるかを探っていきます。
紹介・比較するのは以下の4車種です。
- ホンダ CB250R
- ヤマハ MT-25
- カワサキ Z250
- KTM 250DUKE
それぞれのバイクを簡単にまとめると、次の通り。
- 誰にでも乗りやすいCB250R
- ロングツーリングもこなせるMT-25
- ジムカーナでも使えるポテンシャルを持つZ250
- オフロードバイクの香りが漂う250DUKE
それでは、バイクを簡単に紹介していきます。
比べるバイクを紹介
HONDA CB250R
歴の長いホンダのCBシリーズから、CB250Rを紹介します。
参照:ホンダホームページ CB250R
CB250Rは2018年から発売されています。
エンジン音はこちら。
今回紹介する中では唯一、丸目のライトを採用。
ストリートファイターの雰囲気をまといながらも、どちらかというとトラディショナルな空気感をただよわせています。
昨今の流行を追いながらも、CBらしさが溢れ出てきています。
ヤマハ MT-25
ヤマハのストリートファイタータイプであるMTシリーズ。
そのMTシリーズから、2015年に発売されているのがMT-25です。
参照:ヤマハホームページ MT-25
エンジン音はこちら。
コンセプトは“大都会のチーター”。市街地で交通の流れの先頭を俊敏に駆け抜け、流れをリードする。そんな新しいネイキッドスポーツバイクのカタチを目指しました。
ヤマハホームページ MT-25より
とのこと。
ヤマハらしいスマートな空気感を感じるストリートファイターバイクに仕上がっていますね。
カワサキ Z250
カワサキのネイキッドシリーズ、Zの250cc版がZ250。
参照:カワサキホームページ Z250
エンジン音はこちら。
カワサキのZシリーズといえば、最大限に狂った映画の影響からか、クラシカルなイメージがあります。
しかし、このZ250はストリートファイタータイプ。
昨今のストリートファイタースタイルの人気に合わせているようです。
KTM 250DUKE
オーストリアのバイクメーカー、KTMが販売している250ccネイキッドバイクです。
参照:KTMホームページ 250DUKE
KTMはもともとオフロードバイクを得意としているためか、250DUKEも単気筒。
KTMらしく、オレンジがキマっています。
エンジン音はこちら。
性能比較
エンジン比較
エンジンの各性能を比較してみます。
車名 | CB250R | MT-25 | Z250 | 250DUKE |
エンジン種類 | 水冷 4ストローク DOHC 4バルブ |
水冷 4ストローク DOHC 4バルブ |
水冷 4ストローク DOHC 4バルブ |
水冷 4ストローク DOHC 4バルブ |
気筒配列 | 単気筒 | 直列2気筒 | 並列2気筒 | 単気筒 |
総排気量 | 249cm3 | 249cm3 | 248cm3 | 248.8cm3 |
WMTCモード 燃費 |
33.7km/L | 27.2km/L | 27.2km/L | ? |
内径 ×行程 |
76.0mm ×55.0mm |
60.0mm ×44.1mm |
62.0mm ×41.2mm |
72.0mm ×61.1mm |
圧縮比 | 10.7 | 11.6 | 11.6 | 12.5 |
変速数 | 6 | 6 | 6 | 6 |
最高出力 | 20kW[27PS] /9,000rpm |
26kW[35PS] /12,000rpm |
27kW[37PS] /12,500rpm |
22kW[30PS] /9,000rpm |
最大トルク | 23N・m /8,000rpm |
23N・m /10,000rpm |
23N・m /10,500rpm |
24N・m /7,250rpm |
パワーウェイト レシオ |
5.33kg/PS | 4.74kg/PS | 4.43kg/PS | 4.90kg/PS |
※それぞれの数値は、 CB250R、MT-25、Z250、250DUKEメーカーページ
およびBikeBros 250DUKEページより引用。
大人しく、初心者でも安心なCB250R
CB250Rは最高出力・最大トルクが抑え気味。
パワーウェイトレシオも、今回比較する中では一番大きい値です。
つまり、過激な性能を追い求めたバイクというよりは、万人が乗りこなすことができるバイク。
初心者や体力のない方でも扱いやすいでしょう。
燃費が良く財布にも優しい
CB250Rは、WMTCモード燃費(実際の道路での燃費に近い値)が一番良い値。
ガソリンのコストは意外とバカにできないので、節約志向の方にも向いているかも。
250DUKEはトルクが強め
250DUKEはトルクが強めになっています。
オフロードバイクを得意とするKTMだからでしょうか。
単気筒という点も効いているかもしれません。
250DUKEなら、急な山道などでも力強く登ってくれます。
MT-25とZ250はそれほど大差ない感じ
MT-25とZ250は、最高出力や最大トルクにそれほど差はありません。
どちらも似たような傾向でしょうか。
あえていうならば、Z250の方が高回転側に最高出力・最大トルクが設定されているようです。
MT-25が街中向き、Z250が郊外向き。といったところ。
車体比較
車体サイズなどを比較していきます。
車名 | CB250R | MT-25 | Z250 | 250DUKE |
全長 | 2,020mm | 2,090mm | 1,990mm | ? |
全幅 | 805mm | 745mm | 800mm | ? |
全高 | 1,045mm | 1,035mm | 1,060mm | ? |
軸距 | 1,355mm | 1,380mm | 1,370mm | ? |
最低地上高 | 147mm | 160mm | 145mm | 185mm |
シート高 | 795mm | 780mm | 795mm | 830mm |
車両重量 | 144kg | 166kg | 164kg | 147kg |
キャスター角 | 24°44′ | 25°00′ | 24°30′ | 25°00′ |
トレール量 | 93mm | 95mm | 92mm | ? |
燃料タンク | 10L | 14L | 14L | 13.4L |
※それぞれの数値は、 CB250R、MT-25、Z250、250DUKEメーカーページ
およびBikeBros 250DUKEページより引用。
CB250Rは‥‥
CB250Rは、車体サイズは平均的。
しかし、重量が最も軽くなっています。
全幅も広めのため、バランスが取りやすくなっています。
初心者でも扱いやすいことでしょう。
直線向きのMT-25
MT-25は、全長・軸距(軸間距離)が長くなっています。
全長や軸距は、大ざっぱに言うとバイクの長さを表す数値です。
これが長いほど、直進性が良いバイクと言えます。
また、MT-25はキャスター角・トレール量が大きい値です。
キャスター角・トレール量は、フロントフォークがどれだけ寝ているかを表した値。
この値が大きいほど直進が安定し、逆に小さいほどカーブを曲がりやすくなります。
全長・軸距が長く、キャスター角・トレール量が大きいMT-25は、直進性能が優れているということ。
山道などを攻めず、ロングツーリングなどをメインに考えている方ならMT-25がオススメです。
小回りが効くZ250
Z250は全長が短く、キャスター角・トレール量も小さい値になっています。
つまりZ250は、カーブ向きのセッティングがされているということ。
MT-25とは逆です。
山道などを攻めるのに向いたバイクと言えます。
ジムカーナなどでも使えるかもしれません。
250DUKEは大柄な方向け
250DUKEは、全長などが公開されていません。
しかし、250DUKEは最低地上高・シート高が他と比べると一段階ほど高くなっています。
オーストリアのメーカーなので、ヨーロッパの方の体型に合わせて作られているのかもしれません。
日本メーカーのバイクに乗り慣れている人でも、一度下見に行った方がいいかもしれません。
外観比較
外観を見比べていきます。
ボディ比較
ボディは次の通り。
CB250R
参照:ホンダホームページ CB250R
MT-25
参照:ヤマハホームページ MT-25
Z250
参照:カワサキホームページ Z250
250DUKE
参照:KTMホームページ 250DUKE
やはり、各バイクが昨今のストリートファイタースタイルを取り入れた傾向です。
私なりの感覚でそれぞれのバイクにキャッチコピーをつけると、次の通り。
- オールドスクールなCB250R
- スタイリッシュなMT-25
- 質実剛健なZ250
- 攻撃的な250DUKE
こんな感じかなと思います。
フロントまわり比較
フロントまわりは次の通り。
CB250R
参照:ホンダホームページ CB250R
MT-25
参照:ヤマハホームページ MT-25
Z250
参照:カワサキホームページ Z250
250DUKE
参照:KTMホームページ 250DUKE
CB250Rはレトロな空気感が感じられる丸目一灯。
ストリートファイターの現代的・都会的な雰囲気と絶妙にマッチして、スピード感と力強さが感じられます。
他の3台はツリ目気味。
流行りです。
メーターまわり比較
メーターまわりを比較していきます。
CB250R
参照:ホンダホームページ CB250R
MT-25
※画像はMT-03ですが、デザインはMT-25と変わりません。
参照:ヤマハホームページ MT-25
Z250
参照:カワサキホームページ Z250
250DUKE
参照:KTMホームページ 250DUKE
全車種がLCDメーターを搭載しています。
時代を感じます。
エンジン回転数がアナログ式とデジタル式の2種類があります。
これは完全に好みの話。
ひと目でだいたいのエンジン回転数がわかるアナログ式か、
画面の情報量が多いデジタル式か。
といったところです。
価格比較
価格を比較してみます。
車名 | CB250R | MT-25 | Z250 | 250DUKE |
価格 (税込8%) |
554,040円 | 534,600円 | 597,240円 | ? |
おおよその 実売価格 |
450,000〜 550,000円 |
450,000〜 550,000円 |
570,000〜 650,000円 |
480,000〜 650,000円 |
※それぞれの数値は、 CB250R、MT-25、Z250およびグーバイクページより引用。
Z250と250DUKEが少し値段が高め。
CB250RとMT-25が安め。
といったところでしょうか。
しかし値段の差はそれほどありません。
私であれば、このくらいの差であれば値段を気にせず、本当に自分が気に入ったバイクを選びます。
まとめ
CB250Rは初心者からベテランまで幅広い支持を集めそうなバイク。
ストリートファイターにも見え、レトロなネイキッドバイクにも見えるスタイルは面白いです。
MT-25は、やや直線寄りのチューニングがされています。
遠出する方や山道を攻めない方に向いています。
Z250は小回りが効くタイプ。
狭い道でも楽に入っていけそう。
ジムカーナもこなせるかもしれません。
250DUKEは、とにかく馬力があります。
山道を果敢に攻めるならこれです。
ストリートファイタースタイルは最近の流行です。
昔は、ストリートファイターといえば、ネイキッドバイクの一部という扱いでした。
しかし今では「ネイキッドバイク」という言葉が、ストリートファイタースタイルのバイクを指しつつあるほど。
今回は4車種を紹介しましたが、今後も新しい車種、新たなメーカーがどんどん参入してくることでしょう。
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