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あなたに合うヘルメットは? 3つのネオクラシックヘルメットを比較

オールドヘルメット

今、ネオクラシックがバイク界のブーム。
ヨーロッパを中心に、カワサキのZ900RSやヤマハのXSR900、スズキのSV650X、トライアンフのボンネビルなど、ネオクラシック・ネオレトロスタイルなバイクが流行しています。

ホンダも、先日にネオクラシックなコンセプトモデルの「CB-F コンセプト」を発表。
発売が期待されています。

ネオクラシック・ネオレトロとは、昔ながらの古き良き見た目・雰囲気を保ちつつ、現代の技術を織り交ぜて扱いやすくしたスタイルのこと。
見た目と高性能を両立できるスタイルです。

最近では、バイクだけでなくヘルメットにもネオクラシックスタイル流行の兆しが見えます。
ARAIやSHOEIなどからネオクラシックなヘルメットが続々発売されています。

今回は、各社のネオクラシックスタイルのフルフェイスヘルメットを比較していきます。

比較するヘルメットは‥‥

今回紹介・比較していくヘルメットは以下の通り。

ARAI ラパイドネオ

日本を代表する3大ヘルメットメーカーの1つ「ARAI」のラパイドネオです。

クラシックな雰囲気を感じながらも、現代的なスタイルも合わせて感じられるヘルメットに仕上がっています。
シンプソンを意識したデザインにも見えます。

SHOEI グラムスター

Shoei ショウエイ Glamster フルフェイスヘルメット

ARAIと同じく、3大ヘルメットメーカーの1つ「SHOEI」のグラムスターです。

世界初のフルフェイスヘルメットと言われる『BELL STAR』の雰囲気を感じながら、モダンな味を織り交ぜています。

SHOEI EX-ZERO

SHOEI フルフェイス ヘルメット EX-ZERO

同じくSHOEIのEX-ZEROです。

SHOEIが1980年代に発売していたEXシリーズをモデルにしたデザインです。
そのまま映画にも出てきそうな、オフロードテイストを醸し出している雰囲気です。

日本3大ヘルメットメーカーの1つと言われるOGK kabutoは、ネオクラシックヘルメットを販売していません。
しかし、ネオクラシックスタイルはバイク界でブームになっています。
OGK kabutoはこのチャンスを逃さないはず。
BIKE MAGAZINEは、OGK kabutoからもネオクラシックヘルメットが発売されることを祈っています。

 

見た目

3つのヘルメットは同じネオクラシックなテイストをベースにしているため雰囲気は似ていますが、それぞれ細かい点が違っています
異なる点を見ていきます。

口元ベンチレーションのデザインが違う

それぞれのヘルメットは、口元のベンチレーションのデザインが異なっています。

 

ARAI ラパイドネオ 見た目ラパイドネオは、ヘルメット正面に横スリット型。

引用元:ARAIホームページ

SHOEI グラムスター 見た目グラムスターは、サイドに横スリット型。

引用元:SHOEIホームページ

 

SHOEI EX-ZERO 見た目EX-ZEROは、サイドに縦スリット型。

引用元:SHOEIホームページ

 

特にグラムスターとEX-ZEROはスリットからアルミメッシュがのぞいて見えて、より迫力のある雰囲気です。

ラパイドネオはカラー展開が豊富

ラパイドネオはソリッドカラーだけでなく、グラフィックカラーも豊富
ソリッドカラーは地味で好きではないという方でも、好きなグラフィックスタイルが見つかるでしょう。

グラムスターのカラー展開はこれから

グラムスターは発表直後であるためなのか、まだグラフィックモデルが少なめ。
しかし、グラムスターは事前予約の時点でかなりの人気だそうです。
人気のあるヘルメットはカラーバリエーションも増えてくるはず。
今後のカラー展開に期待できます。

EX-ZEROはバイザーを装着可能

EX-ZEROはクラシカルなバイザーを装着できます。

SHOEI EX-ZERO バイザー特徴的なバイザーを取り付け可能

引用元:SHOEIホームページ

バイザーを取り付けると、より個性的なスタイルに変化します。

 

性能

ヘルメットの性能を比較していきます。

重さはグラムスターとEX-ZEROが軽い

SHOEIのEX-ZEROとグラムスターは軽量モデルになっています。
どちらも軽く扱いやすいヘルメットに仕上がっています。

特にグラムスターは、Mサイズで1,300g以下とのこと。
現代のフルフェイスヘルメットは、ほとんどが1,500g以上です。
グラムスターの1,300g以下という数字は驚異的であると言えます。

ラパイドネオは安全性を高めている

安全性に絶対の自信を持つARAIは、JIS規格はもちろん、さらにSNELL規格にも適合しています。
今回紹介するヘルメットの中では、安全性は間違いなく最高と言えるでしょう。

 

ベンチレーション・エアインテーク比較

3つのヘルメットのベンチレーション・エアインテークを比較していきます。

ラパイドネオは2箇所

ラパイドネオのベンチレーションは口元・ひたいの2箇所

ARAI ラパイドネオ ベンチレーションひたいのベンチレーション

引用元:ARAIホームページ

ラパイドネオのベンチレーションは全て開閉可能になっています。
急な寒暖差にも対応できるモデルになっています。

グラムスターは2箇所

グラムスターのベンチレーションは、口元・前頭部の2箇所

SHOEI グラムスター ベンチレーション2箇所のベンチレーション

引用元:SHOEIホームページ

口元のベンチレーションは常時開放式で、効率よく外の空気を取り込めます。

EX-ZEROは1箇所

EX-ZEROのベンチレーションは、口元の常時開放式が1箇所

SHOEI EX-ZERO 見た目ベンチレーションは口元のみ

引用元:SHOEIホームページ

EX-ZEROのシールドは一部開放になるため、一番風通しが良いモデルと言えるでしょう。

 

シールド比較

シールドを比較していきます。

ラパイドネオはプロシェードシステム対応

ラパイドネオは、ARAIが誇る外付けタイプのバイザーシステム「プロシェード」に対応しています。

ARAI ラパイドネオ プロシェード外付けのプロシェードを装着可能

引用元:ARAIホームページ

スモークシールドとクリアシールド・ミラーシールドを使い分けられます。

さらに、シールドを閉じた状態でロックできる「VAS-Vロック」を採用

ARAI ラパイドネオ シールドロックラパイドネオのシールドロック

引用元:ARAIホームページ

高速道路などで大きな風圧を受けても、シールドが勝手に開くことを防げます。

新規開発されたグラムスターのシールド

グラムスターのシールドは新設計

SHOEI グラムスター シールド2新設計のグラムスターのシールド

引用元:SHOEIホームページ

 

さらにSHOEIのヘルメットでは珍しく、シールドのロック機構が追加されています。

SHOEI グラムスター シールドロックシールドロック可能です

引用元:SHOEIホームページ

高速道路などの大きな風圧を受ける状況でも、不意にシールドが開くことを防げます。

シールドはビス固定式。
ビスはコインで開け閉め可能で、ツーリング先の工具がない環境でもシールドを交換できます。

さらに、シールドの曇り止めを防止できるピンロックシートを標準装備。

SHOEI グラムスター シールドグラムスターは標準でピンロックシートが付いてきます

引用元:SHOEIホームページ

ピンロックシートを単品で購入すると意外と値が張るため、これは嬉しいです。

スモークシールド・ミラーシールドは未発売

グラムスターは発表されたばかりのモデルです。
2020年9月現在では、スモークシールドやミラーシールドはまだラインナップされていません。
今後の発売が待たれます。

EX-ZEROの特徴的なシールド

EX-ZEROのシールドはフルフェイスっぽくなく、ジェット型ヘルメットのような丸いバブルシールドになっています。

SHOEI EX-ZERO シールドEX-ZEROのシールドはバブル型

引用元:SHOEIホームページ

顔全体をカバーするのではなく、少し隙間が空きます。

高速道路や秋冬の乾燥する時期は、サングラスやゴーグルを使うとさらに格好いいスタイルになります。

SHOEI EX-ZERO ゴーグルEX-ZEROはゴーグルが似合いそう。

引用元:SHOEIホームページ

まとめ 豪華装備のARAI、デザイン重視のSHOEI 自分に合ったヘルメットを選ぼう

ARAIのラパイドネオは、クラシカルな雰囲気を保ちながらもベンチレーションやシールドは最新のシステムを使用。
見た目と性能を両立していると言えます。

SHOEIのグラムスターとEX-ZEROはデザインやヘルメット本来の性能を考えています
余計な装備などは省き、見た目とヘルメットの軽さを重視。
さらに、個性的なデザインが光っています。

自分のスタイルや好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

 

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ABu
BIME MAGAZINE編集者。経験に裏付けられた確かな知識を分かりやすく伝える事を心がけている。