9月に差し掛かっていますが、まだまだ蒸し暑い日本の夏。
日本の夏は高温多湿。
夏はバイクライダーにとって苦難の季節です。
でも、暑いからといって半袖でツーリングに出かけるのはちょっと危険。
転倒してしまうと、目も当てられないような惨状になってしまいます。
しかし、安全性を考えて長袖のバイクジャケットでツーリングすると灼熱地獄。
熱中症になってしまうかもしれません。
ただ、夏でしか味わえない楽しさがあるのも事実。
夏は活気が満ち溢れています。
そう思っている方も多いと思います。
今回は、そんな方に向いているバイク用メッシュパーカー「JK-114 TEN」をレビューします。
JK-114 TENとは
JK-114 TENは、KOMINE(コミネ)のバイクパーカー。
プロテクターが入っており、さらに胴体部分などがメッシュ素材でつくられています。
メーカーのHPによると春夏用ですが、春には少し寒いかも。
初夏〜晩夏用でしょうか。
このJK-114 TENは一部がメッシュ素材でできていますが、全てがメッシュ素材のフルメッシュバイクパーカー「JK-087 M-Parka」などもあります。
今回レビューするのはJK-114 TENのLサイズ。
カラーはSmoke/Blackです。
それではレビュー本編へ。
見た目
見た目は普通のパーカー。
アウトドアな雰囲気が漂っています。
プロテクターが入っていて割とゴツいので、秋冬用のソフトシェルにも見えます。
街中で着ていても馴染みやすいデザインで、バイクバイクしすぎていません。
「いかにも」なバイクウェアが苦手な方に向いているのではないでしょうか。
黒い部分は全てメッシュ素材
黒い部分は全てメッシュ素材でできています。
つまり、腕と肩・フード以外は全てメッシュ素材。
身体の大部分がメッシュで、メチャクチャ風通しの良いつくりになっています。
腕や肩も下側がメッシュなので、ムレるということはありません。
腕や肩は日光を通さない作り
腕や肩の上側はメッシュではなく、普通の生地です。
腕や肩は直射日光が当たりがちな部分。
日光を通さないよう、通常の生地で作られているのでしょう。
サイズ感
私の身長は175cm 体重64kg 体脂肪率12%程度。
Lサイズを買いましたが、大きすぎず小さすぎずでピッタリなサイズです。
下にTシャツ1枚を着るなら丁度いいサイズ。
服を2枚以上着るするのなら、ちょっと小さいかも?といった感じです。
夏場は厚着をしないので、このくらいがちょうどいいでしょう。
見た目はかなりゆったりですが、着てみるとプロテクターが入っていて少しゴワゴワします。
大きめの服が好きな方は、いつもより大きめのサイズを購入した方が良いかもしれません。
プロテクターはどこに?
肩・ヒジ・胸・背中にプロテクターが入っています。
そして、このプロテクターは取り出しや交換が可能。
取り出すとこんな感じです。
さらに、プロテクターだけも個別に販売しています。
プロテクターを無くしても安心です。
重さ
メッシュパーカー自体はそれほど重くありません。
ただし、プロテクターを入れると結構重くなります。
冬用のコートよりも重いかも?といった感じ。
持っているとズッシリきます。
しかし、このメッシュパーカーを着るのはバイクに乗るときくらい。
バイクに乗っていれば重さは気になりません。
肝心の涼しさは?
メッシュパーカーということで、一番肝心なのは涼しいかどうか。
私が乗っているのは空冷エンジンのバイクですが、それでも十分な涼しさ。
不快感は一切ありません。
走っていると、体全体に突き抜ける風を感じられます。
暑苦しさは一切なく、むしろ心地良ささえ感じられます。
停止中はさすがに‥‥
バイク停止中はさすがに暑いです。
メッシュパーカーとは言っても、長袖を着ているのと変わりません。
停止した途端に暑くなり、汗が噴き出します。
渋滞などに捕まってしまうとキツいかもしれません。
good
JK-114 TENの良い点をまとめます。
(走っていれば)真夏でも涼しい
なんといってもバツグンの涼しさ。
30度越えでも平気です。
これだけでこのJK-114 TENを買う価値はあります。
35度超えだと‥‥
35度を超えるような猛暑日だと、さすがのJK-114 TENでもちょっと暑いです。
ただ、そもそも猛暑日は外出すること自体が結構危険。
あまりにも暑いと、エンジンもオーバーヒートしやすくなってバイクにも良くありません。
35度超えが考えられる日は、ツーリングを控えてメンテナンスをし、身体やバイクを労わってやるのもいいかもしれません。
手頃な値段
普通のバイクウェアは安くても2万円越え。
ツーリングくらいでしか使わない方にはちょっと痛い出費になります。
一方このJK-114 TENは1万円くらいで購入できます。
しかも、メーカーはバイクウェアで有名なKOMINE。
安くて安心のバイクウェアです。
服がバタつかない
80~90km/hくらいの速度を出しても服がバタつきません。
大部分がメッシュなので、風がそのまま通り抜けます。
走行中はフードもヘルメットに隠れるため、バタつきません。
邪魔するものが一切なく、身体全身で風を受ける爽快感。
速度を出して風を全身に受ける爽快感は格別です。
プロテクターの安心感
夏場はどうやっても暑いので、Tシャツなどの薄着をしたくなります。
しかし、バイクでTシャツはかなり危険。
Tシャツで転倒したら悲惨なことに‥‥
このJK-114 TENは、肩・ヒジ・胸・背中にプロテクターが入っています。
必要十分なプロテクターが入っているため、万が一の転倒時にもある程度身体を守ってくれます。
Tシャツ1枚だけとは段違いの安心感。
余計なことを気にせず走り抜けることができます。
グローブをしていても袖口を留めやすい
袖口がバタつかないようにするための留め具。
この留め具が硬めに・掴みやすく作られています。
グローブをしていても貼ったり剥がしやすいです。
小さいながらも気になる点が気配りされていて、バイクウェアを得意とするKOMINEであることが感じられます。
bad
JK-114 TENの少し気になる点をまとめます。
フードがちょっと邪魔
フードが少し邪魔です。
このフードが特に気になるのは、後ろを見るとき。
バイクは後ろを振り向くシチュエーションが数多く発生する乗り物。
車線変更や右左折など、様々な機会で後ろを確認します。
そんな時に後ろを振り向こうとすると、フードとヘルメットが引っかかってしまうことがあります。
フードは取り外しできます
運転時は少し気になるフードですが、このフードは取り外せます。
取り外すとこんな感じ。(これはエリを立てているままですが‥‥)
フードなしだと普通のジャケットです。
高速道路や山道を走るときは、フードを外して走りに集中。
一般道路を走るときは、フードをつけてスタイリッシュに走る。
そんな使い分けができます。
ポケットが少ない
ポケットが左胸・両腹の3つのみ。
必要最低限といったところです。
バイクはできるだけバッグを持ちたくない乗り物かと思います。
私としては、服の裏側などにもう少しポケットがあると嬉しかったかなと思います。
まとめ JK-114 TENは、走行中は真夏でも十分涼しい
いい点と悪い点をまとめると、こんな感じ。
少し気になるところや不便なところがありますが、全体的に見るとカナリ気に入っています。
何より、真夏でも快適なツーリングができることがデカいです。
暑い夏場は外に出るのがおっくうになり、ツーリングに出かける機会も減少しがちな季節。
でもこのJK-114 TENを着れば、暑さの問題は解決です。
デザインが気に入ったなら大いにアリ。
使い勝手はバツグンです。
まだまだ暑いこの時期。
KOMINE JK-114 TENを着て快適なツーリングもいいかもしれません。